ステロイドはニキビ跡に効くんですか？

ステロイドは様々な治療に使われていますが、ニキビ跡への効果はあるのでしょうか。ニキビ跡とステロイドについてまとめます。

ステロイドとは

ステロイドとは副腎から作られる副腎皮質ホルモンのひとつで、ステロイドホルモンを人工的に作り、薬剤として使用した場合、炎症を抑え免疫力を抑制する働きがあると言われています。しかし、ステロイドの長期間の使用は副作用のリスクが高まる為、おすすめできないとも言われています。ステロイドによる治療は経口タイプのものもありますが、一般的にニキビ治療の場合、塗り薬として処方される事がほとんどです。

ステロイドの副作用

塗り薬としてのステロイド剤の副作用としては、皮膚が薄くなり傷つきやすくなることや、多毛、毛細血管の拡張による赤ら顔、毛細皮脂線の異常活性化によるニキビなど、様々なものがあります。またごくまれではありますが全身的な副作用がでる場合もあります。

ステロイドとニキビ跡

ニキビ治療でステロイドが処方される場合、主な作用は炎症を抑える事を目的だと言われています。炎症が進んでいるニキビや、化膿しているニキビに対しては高い効果が期待できますが、ニキビ跡への効果は期待できるとは言えません。ステロイドの乱用によって毛細皮質線の異常活性化が起こり逆にニキビが出来やすくなる場合もあります。ニキビ跡はニキビの炎症がひどくなることで肌へのダメージが大きくなる事からできるため、炎症を抑える点から言えば新たなニキビ跡を作らないという事になりニキビ跡にも効果が期待できると言えますが、直接的にニキビ跡へのアプローチという点からいくと、ステロイドはニキビ跡には効果がないでしょう。